ドコモ、家族内の24時間無料通話を4月1日スタート

 NTTドコモは、「ファミ割MAX50」契約中のFOMAユーザーに対して、ファミリー割引対象グループ内の国内通話を24時間無料とするサービスを4月1日より提供する。

■ 通話は無料、テレビ電話は6割引
 これまで、ドコモのファミリー割引では、同一グループ内の音声通話とテレビ電話は30%割引となっていた。今回のサービス改定では、2年契約のファミ割MAX50を利用しているFOMAユーザーと、10年以上ドコモを利用しているユーザーでファミリー割引と(新)いちねん割引を利用する場合、また、ファミリー割引とハーティ割引を契約するユーザーから同一グループ宛の国内の音声通話が24時間無料となる。なお、同社のファミリー割引では、同一グループ内に2〜10回線まで登録できる。

 契約期間が10年未満のユーザーは、ファミリー割引と(新)いちねん割引を契約していても無料対象外。またファミ割MAX50を利用するムーバユーザーも対象外。もし同一グループ内にファミ割MAX50利用のFOMAユーザーと、ファミ割MAX50利用のムーバーユーザーがいる場合、FOMAからの国内通話は無料だが、ムーバからの通話は従来通り課金される。

 テレビ電話は従来の3割引から6割引に値引率がアップする。国際通話やプッシュトーク、デュアルネットワークサービス利用時のムーバ端末からの発信は対象外。対象ユーザーは、事前手続きすることなく、4月1日から自動適用される。

 ファミ割ワイド、ファミ割ワイドリミットのユーザーは「ファミ割MAX50」を申し込む必要がある。

■ 他社への対抗措置、通話制限は利用状況次第
 国内の携帯電話では、ソフトバンクモバイルが「ホワイトプラン」向けの「ホワイト家族24」で家族内の無料通話サービスを提供しており、auも4月から家族内の無料通話サービスを提供する予定。またウィルコムイー・モバイルは、同一キャリア内の無料通話サービスを提供(イー・モバイルは3月28日開始予定)となっている。

 ドコモでは、今回の改定を「他社への対抗措置」としているが、同社ユーザーのうち7割がファミリー割引を契約しており、2008年度通期で800億円の減収を見込んでいる。


 5,300万以上のユーザーを抱えることもあり、ファミリー割引内の無料通話が同社のネットワークに何らかの影響を与えると見られるが、同社では「長時間の通話など影響があると判断した場合は、通話を切断する場合がある」としている。ただし、具体的な基準は掲げておらず、利用状況を見て判断する考え。

■ 6月からは法人向けでも通話定額
 10回線まで同一名義で契約できる法人向けサービス「オフィス割引」では、「オフィス割MAX50」を併用することで、同一グループ内の国内通話が6月1日より無料、テレビ電話が60%割引となる。また、オフィス割引と(新)いちねん割引を契約し、契約期間が10年以上のドコモユーザーの通話料も同じ内容に改定される。

 さらに大規模利用の法人向けサービスとして、11〜300回線までの同一グループ内音声通話を24時間無料にする。「法人向けグループ内音声定額」(仮称)と名付けられた同サービスは、6月1日より提供される。

 「法人向けグループ内音声定額」と「オフィス割引」は併用できず、10回線までの小規模利用が「オフィス割引」、それ以上の規模では「法人向けグループ内音声定額」ということになる。

 個人向けの無料通話と同じくプッシュトークや国際通話などは対象外。また、テレビ電話も対象外となっている。長時間通話などネットワークに影響を与える場合は、個人向けと同じく、通話が切断される場合がある。「法人向けグループ内音声定額」の利用料は、基本利用料とは別に月額945円かかる。